飲食の仕事に出会って、初仕事までを紹介します。
飲食との出会い
さかのぼる事数十年前、自分が大学生の時に初めて飲食店でアルバイトを始めました。
それまでは、引っ越しや倉庫での単発バイトがメインでしたが、学校が始まってしまうと単発バイトは中々出来ないと判断して、時間帯や家から近いといった理由で探していたところで、近所の和食レストランの求人を見かけて応募しました。
当時の時給は800円前後だと記憶していますが、いくつかの仕事を比較してもいい時給でした。
ただ、包丁もまともに使うことが出来ないのに、仕事が出来るのかといった不安はありましたが、面接の時に丁寧に教えてくれるとのことだったのでやってみようと思いました。
初仕事
飲食店での仕事は今まで経験なんてものは無かったので、単純に皿洗いをこなすものだと思っていました。
いざ店舗に行って、制服を渡されて着替えて厨房に案内されました。
案の定、最初の1~2時間は洗い場での食器洗いを言い渡されて作業をこなしていました。
当時の厨房担当のチーフ(社員)が、自分の仕事の様子を見ていて、「筋がいいね」と声を掛けてきて「包丁使ってみる?」と聞かれたのが今でも記憶にあります。
チーフの年齢は、当時の私よりも5つほど年上でしたが、年齢も近く親近感がありました。
自分も、飲食と言えば包丁といったよくわからない考えがあったので即答で「はい!」と答えました。
チーフは嬉しそうに「やってみるか!」と言ってくれ、長ネギの輪切りを教えてくれました。
とはいえ、自分は包丁を持つのがこの日が初めてみたいなものだったので、包丁の持ち方から教えてもらう事になります。
包丁は、人差し指と親指で根元をつまむように持つと教えてもらいました。自分は、柄の部分を握って使うものだと思っていたので、全然違う事に衝撃を覚えました。
まな板にねぎを置いて、左手を食材に沿えるのですが、どうやって手を置けばいいのやらわからないでいると、チーフは猫の手のように食材の上に手を置いて、ちょとづづ指を立てるようにしていくといいとアドバイスしてくれました。
最初は恐る恐る包丁を動かしてカットして(分厚いカットでしたが)少しづつ手の動かし方と包丁を食材に入れるリズムが合うようになってきました。
しばらくしてチーフが見に来て、自分は全然上手くいかないですよと言いましたが、チーフはねぎの切り口を見て、「そんなことはない、初めてで切り口がきれいに切れてる」と誉めてくれました。
初めての作業で、食材を加工する面白さ(ねぎしか切ってませんが 笑 )を経験出来て有頂天になりました。
この日は、4時間程の勤務でしたが、あっという間に時間が過ぎたことを覚えています。
厨房で色々な作業をしている人達を見ていて、最初は自分も出来るようになるか不安もありましたが、帰るときには早く仕事を覚えて色々なポジションをやってみたい気持ちが一杯でした。
この経験は、今でも参考にさせてもらっていて、仕事にどうやって興味を持ってもらい続けるきっかけになる事の最初の一歩だと思います。
今回はここまでを紹介しましたが、どんな仕事をするにしても、興味が持てなければ直ぐに飽きてしまい長続きしないと思います。それでもお金がものすごく稼げるのなら話は別ですが、殆どの人はそうではないですよね。
次回は、仕事に慣れてきた頃を紹介します。