チェーン店であるがための人事異動を記事にします。
日々の業務お疲れ様です。
今回は、人事異動について考えてみます。
チェーン店で働いている皆様は、店長や社員が定期的に異動しているのをご存じですよね。早ければ3か月、長いと数年間店舗に在籍しています。社員の異動は、会社からの教育の一環として、経験を積んで上位職を目指してもらうための経験をしてもらのが一般的な認識です。中には実力が足りなくて降ろされたり、問題を起こして異動となるケースもありますが、このようなケースは稀だと思います。
このような判断は、直属の上司であるSV(スーパーバイザー)やAM(エリアマネージャー)が判断して、自分の担当エリア内で異動をさせています。また、エリア外の異動となると、引っ越しなどが発生するので、人事部と本部長の決済も必要になると聞いたことがあります。社員も、結婚して家族がいたり、家を持っているなどの理由があれば断る事も出来るそうですが、あまりいい顔はされません。
人事異動によるメリットとデメリットを上げてみます。
メリット
・出世の可能性が上がる
・複数の店舗を経験するので、知識の引き出しが増える
・同一店舗に長く在籍しないため、マンネリ化しない
1つ目、出世の可能性については、特に問題を起こしての異動でなければ、会社都合の異動になるので、活躍を見込まれての異動になると思います。業績とQSCを上げて評価を上げるチャンスです。
2つ目、複数店舗を経験することにより、同じチェーン店でも、オープン・クローズ作業、オペレーションなど様々なやり方を学ぶことも出来、今後の知識として引き出しが豊富になる。
3つ目、同一店舗に長く在籍しない事についてですが、長年同一店舗に在籍していると、やらなければならない事が多く出てきます。特に清掃は後回ししがちになり気づいた時には駐車場が雑草だらけ、店舗の天井に蜘蛛の巣だらになってしまう。これは、私自身の経験なので当てはまらい方もいると思います。もう一つ、最大の問題は、在籍期間が長いと、経験上人間関係がマンネリ化してしまう事です。シフトに協力的な人、割り切って働く人がいます。どちらも契約上では問題ありませんが、人である以上、協力的な人には情というものが湧いてしまいます。例えば、ちょっとした失敗を見逃したり、シフトの優遇をしてしまうなどです。はたから見れば、店長のお気に入りだから優遇されているように見られても仕方ない事かもしれません。なので、一定期間の異動は人間関係のマンネリ化を防ぐ目的もあると思います。
デメリット
・異動前の店舗と同じ立ち回りが出来ない可能性がある
・人間関係を1から作り直す必要がある
・通勤を含めて、慣れるまでしんどい
1つ目、異動前の店舗では当たり前の事として行っていた作業やシフト作成が、異動先では全く違ったやり方をしている事がざらにあります。時間効率を考えての事でしょうが、慣れるまでに時間は必要になります。
2つ目、本当に厄介で骨を折りますが、人間関係の構築です。ここで失敗すると、誰の協力も得られないまま店舗崩壊になってしまいます。私が異動した場合に心がけているのは、相手の話を聞いて下手に出る事です。最初はヘコヘコとしていれば、相手は何でも言うことを聞くと勘違いしてくれます。経験上になりますが、仕事の出来ない人ほど勘違いして上から目線で物を言ってくる傾向があるので、ハイハイと言っておいて、その間に店舗の人間関係を構築して仲間を増やしましょう。2~3か月もすれば、勘違いな人も上下関係が分かってくると思いますが、それでも分からなければ、経験に見合った仕事を与えて、自分の足りない所を認識してもらえればいいのではないでしょうか。
3つ目、年齢や気の張り方のもよりますが、ある程度経験を積んでくると、人間関係やオペレーションにはそこまできついとは思わなくなります。一番は、朝起きてから出勤・勤務・退勤までのペース配分に体を慣れさせるのがしんどいですね。
まとめ
人事異動は、職位を上げる事がメリットになりますが、実力が伴わないと社員の人生を変えてしまう可能性があります。会社は、これから会社を背負って発展させてくれる人材を期待して、新しい仕事のチャレンジしてほしいと考えていますが、配属先の店舗は、今までいた店舗のワンランク上の売り上げ、従業員も10人から20人の管理となると立ち回りも苦労します。異動先の店舗の従業員は、その店で10年も過ごしているベテランのパートが何人もいて、若い社員だと子供扱いされてしまう程の猛者達です。この中で、会社の方向性に共感してもらい店舗を引っ張っていくことや、シフトの協力をお願いするには、信頼関係も築けていない中では相当な苦労になります。会社からすれば経験を積むと言いますが、当事者からすれば、相当な苦労です。これに耐え切れなくて退職の道を選ぶ人もいます。
上記は一般的な人事異動の話ですが、直属の上司がyesマンで、上層部に逆らえなく人を動かしてしまい店舗が崩壊する事もあります。こうなってしまうと実力に合わない店舗に異動を命じられてしまい、店長が舐められてしまって、誰も協力してくれな店舗になるばかりか、異動を命じた上司ですら助けてくれない事態になり、人員不足からの売り上げ低下に陥り、まともな営業も出来なくなり、お客様の信頼を失って閉店となってしまいます。本当にこんな上司には巡り合いたくないです。そんな会社は潰れて当然ですが…
組織で働く以上、組織も発展しないと競合他社には太刀打ち出来なく、企業存続は厳しい世の中なので、会社を回す上で、人材育成をしなければ時代遅れの企業になってしまうと、私の会社の本部長も話しています。時には無茶な事も言いますが、その先に、会社が発展して、従業員全員が豊かな生活を送れるように考えての事でしょうから、私たちも信じてついて行くしかありません。今の経験の積み重ねの上に、将来の自分の姿があると思います。