飲食チェーン店 違算の対応

今回は、お金の管理について紹介します。

違算の原因

理由は様々在りますが、主な原因はレジでの釣銭ミスではないでしょうか。

最近は、自動釣銭機が殆どの企業で導入されているので、お客様から預かったお金をそのまま釣銭機に入れればおつりが自動で出てくる仕組みになっています。

今までは、レジが電卓のようなもので、預かり金を入力して会計を押すとおつりの金額が表示されて、その金額をレジから出してお客様に渡すのが流れでした。

通常レジの原因

現金の受け渡しにおいて、人の手が介入するので違算の発生は高いです。

ピーク時間帯は多くのお客様が来店されるので、早く回そうとして会計の作業が雑になりがちです。

1万円や5千円の紙幣を預かって、お釣りを渡す時にお札がくっついていて千円多く渡した事に気づかない、小銭もしっかり数えないで多く渡してしまうことなどがあります。

お客様に多く渡す分には店舗の損害で済むのでいいのですが、お釣りを少なく渡してしまった場合お客さまからの信用問題になってしまいます。

このような事が一度でもあれば、このお店はお釣りを誤魔化すと広まってしまいます。それがネットにでも拡散されれば大損害になります。

次は、釣銭詐欺が起こりやすいことです。

会計時に釣銭用のトレーに高額紙幣をのせて、店員がお釣りを数えてる間にトレーからお札をこっそりと抜いて、何事もなくお釣りを受け取っていく人です

これは、防犯カメラで確認出来ると思うので、確認したら警察にすぐに通報してください。

自動釣銭機レジでの原因

通常レジに比べて、お客さまから預かったお金を機械に入れなければ会計が完了しないので、釣銭詐欺にあう可能性は格段に下がります。

ですが、自動釣銭機も完璧なものではなく、お札が汚れていたり、破けている、旧紙幣などは受け付けてくれない事があります。

一番起こりやすいのは、機械の中でお札が詰まってしまって機械が停止してしまたりして長時間レジが止まってしまい、手計算による会計をした時です。

この時に、慌ててしまってお客さまから代金をもらったと思ってしまいお釣りを渡して違算が発生する事が多いいです。

このような状態になってしまったら、慌てずに社員か時間帯責任者を呼んでレジの復旧の対応してもらうのが一番です。

共通の違算

売り上げの区分を間違えてしまうことで起こる違算です。

売掛金

デリバリーやポイントを利用した時に、売掛金処理をしないで会計をしてしまうとレジ上で違算が発生します。

自動釣銭機は現金会計だと現金を入れないと会計は完了しないので、そこで慌てて商品券や値引きで処理してしまうと違算になります。

キャッシュレス決済

これは、企業によってレジ操作が異なりますが、レジと完全連動しているものとレジとキャッシュレス端末が別々に操作が必要かで違います。

コンビニのようにレジと一体化していれば、会計完了までレジがサポートしてくれるので、会計が終わってなければ気づきやすいです。

レジとキャッシュレス端末が別々の操作が必要な場合は、レジでは会計が終わっているのに、端末では終わっていない、またその逆もあります。

最悪なのは、次のお客様が同じキャッシュレス決済を利用されて、前のお客様の金額が上乗せされてしまう事です。

電子マネーは入っている金額を超えるとエラー表示で金額が足りませんと出ますが、クレジットはこのような事は起こりづらいです。

間違えてもその場にお客様が居れば、会計をやり直すことが出来ますが、お役様が帰った後だとやり直す事が出来なくなります。そうならないように、きちんと操作の教育をしましょう。

その他の違算

レジに棒金などの補充を行うときに、補充をしてレジから補充した分を抜き忘れてしまったり、小銭が増えすぎたので50枚小銭を抜いたの別のところに一旦置いて、金庫に入れなかったという事もあります。

このような事は、担当した人が最後まで責任をもってやる様にしないと不正を疑われることもあるので、教育の段階でしっかり教えましょう。

あってはならないのが、不正による違算です。

最初は小額から始まって、見つかるころには結構な金額になっている事がほとんどです。

場合によっては、返済できない金額になり横領といった刑事事件になってしまい人生を棒に振ることになり、店舗の空気も悪くするので、お金の管理は一人ではなく複数人で管理を行い不正が起こりづらい環境にしましょう。

一人の管理は不正を起こしやすい環境なんですね

違算の対応

違算が発生したら、本部に報告しなければなりません。

企業にもよりますが、±1円でも必要なところもあれば、±1000までは必要ないところもあります。大抵は±1000円からではないでしょうか。

報告書は、事細かく記入して、原因・対策・再発防止策をきちんと記入しなくてはなりません。

特定の人が毎回出すようなら、キッチリと教育をしていき、それでも改善が見込めないようならポジションを変えるといった対応も必要です。

原因を突き止めなければ再発防止にはならないのですが、店長によっては報告書を書くのがめんどくさいので自腹で穴埋めする人もいます。

このような行為は、優しい事では無く自身が不正をしていることになるのでお勧め出来ません。組織にいる以上は、組織のルールに従うべきではないでしょうか。

ここまでして点数を稼いで出世したところで、部下にも同じような事を教育するなら残念な上司としか言いようがないので、考えたほうがいいですね。

そんな上司のいる会社は時代錯誤してますね!

まとめ

レジ違算は、ベテランでも1度は起こしていることが多いいです。

不正をしているのでなければ、原因となる行動をしっかりと分析して、同じ間違えを起こさないように取り組んでいく事が成長に繋がります。

その場しのぎで、違算を穴埋めしたりしても問題は解決しません。むしろ、穴埋めしてくれるから気にもしなくなります。

店長の仕事は、会社のルールを従業員に守らせて、お客様に気持ちよく食事をしてもらい売り上げをあげることです。

ルールが守れない従業員が多くいる店舗ならば、無法地帯になり、それこそお客様に満足どころか不満を提供する事になります。

最低限の線引きを間違えないようにしていきましょう。