残業について

今回は、残業の影響について記事にしていきます。

日々の業務お疲れ様です。
ゴールデンウイークの業務はいかがでしたか?オープンからラストまで店舗にガッツリシフトに入っていた方、定時で業務を終わった方と店舗の状況で色々あると思います。

店舗の人員次第で、長時間労働になりやすいのが飲食業の特徴です。長時間労働の割を受けるのが社員、次に社会保険に加入しているパートさんになります。それ以外のパート・アルバイトさんは、あまり働きすぎてしまうと年収の壁にすぐに到達してしまい、夏以降にあまりシフトに入れなくなってしまいます。

店舗の営業時間と従業員の数を見れば、残業時間も社員や社保加入のパートさんに多くなるのは当然の事になります。会社からすれば、残業は法律違反であり好ましくないとしていますが、現実はそうはいってられません。繁忙期は残業が発生しますと、会社と従業員の間で36協定が締結されてはいますが、常に人員が足りていない店舗においては残業が常態化しています。

厚生労働省参考 36協定

では、残業が常態化しないための対策は?

  • 人を増やす
    人が増えれば時間を分配出来るので、一人の負担が軽減できるようになります。現状は、応募者が少ないので、競合との取り合いになっていて希望人数には届かない。
  • 設備投資
    会社に資金力があれば大手チェーン店のように、テーブルまでの自動案内やタブレットによる注文が可能です。少ない人員でオペレーションが回せるようになります。
  • 労働環境
    店舗に来店した時に、働いている従業員が作業に追われていると、忙しくてここでは働きたくないと思われてしまいますし、食べに来たいとも思われなくなり売り上げが取れなくなって、人件費がかけられなくなる。
  • 店舗の衛生
    人がいないのを理由にはできませんが、長時間労働をしている従業員は、明日も明後日も仕事のため1分でも早く帰りたい気持ちなので、清掃が疎かになりがちです。店舗の状態も徐々に悪くなってしまいお客様の来店が減少して売り上げ減少の後、人件費がかけられなくなる。

上記のように、残業が増えてしまうと全てが悪い方向に向かい、働く人も精神的にまいってしまって、いずれ健康状態も悪化してしまいます。会社もこのような現状を理解しているとは思いますが、大手の飲食企業以外は、法の整備がまだまだ出来ていないのが現実です。

今後の業界の未来を考えると、現役を引退した世代の方々でも気軽に働ける環境整備をして、飲食=重労働といったイメージを払拭して、働き手を集めないと、企業ごと淘汰されてしまうことも予想できます。

今の働く環境は、飲食のみならず様々な業界で変化の時期に来ています。2025運輸問題は知っていると思いますが、長時間労働が長期間続くことにより、ドライバーが体調を悪化させてしまい、大きな事故を起こしてしまう事がありました。なぜこうなったか?そもそもの賃金が低く、残業をしてやっと人並みの収入になることは想像できますね。

今は物価も高くなり、飲食業界も価格据え置きで、多くのお客様に喜んでもらうために企業努力と言ってはいますが、現状の価格が維持できているのは、働く従業員が体を張っているからこそ可能になる部分が大きいです。

企業も、現在の割に合わない働き方を見直して、相応の価格設定をして、従業員満足度を確保してからの営業に切り替えていかなければ、サービスの低下から、いずれお客様から見放される危機感を持たないと、生き残る事が出来ないと考えます。また利用するお客さまにも理解してほしいのは、安かろう、早かろうといったものを求めるのであれば、サービスは低下する。相応のサービスを求めるなら、価格に少し金額が上乗せされるということです。
深夜のコンビニを利用してみるとわかるとは思いますが、この時間帯にコンビニを利用すると、従業員は本当に不愛想で、下手すると寝ていて、呼び鈴を何度も鳴らしても出てこないなんて経験はありませんか?こっちは、どうしても欲しいい物があって利用していますが、大半の人が寝ている深夜帯に最低賃金ギリギリで働く事は、余程の事情がなければ働きたくないし、最高のサービスでおもてなししようとは思いませんよね。

まとめ 

これからの時代は、高度成長のころみたいな24時間働く時代ではありません。法の整備が整いつつある現在は、労働者に賃金を値切るのではなく、これだけ出すから、他社よりもQSCを素晴らしい状態を常に維持して、パート・アルバイトを教育してくださいね!と切り替えていく時期だと思います。そうすれば、優秀な人材も自然と集まり、残業をしない働き方に変化させていきましょう!みんなで声を上げて変えましょう。







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